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 草木の露も霜へと変わり、冬の気配が益々濃くなってまいりました。
 私ども川西市歯科医師会は、平成24年7月、急加速する高齢化社会に即応していく ため12ヵ月に亘り熟考、検討、企画し、全国的にも稀有な歯科医師会立訪問歯科センターを開設いたしました。

 食べるという行為は、生命を維持するための本能の一つです。食本能は、“心の形成”にも重要な働きを果たしてきたとされています。人は、様々な思いを心に描き、そのいくつかを食に求めますが、病は時にその思いを奪い、食べるという行為を不可能にしてしまいます。終末期の患者様が少量の好物や一滴の酒を口にした時に見せる笑顔は、家族は勿論、医療に携わる者にとっても、最高の情景です。食べるということは、心を豊かにする根源、すなわち人間の尊厳です。心を置き去りにせず、患者様の笑顔を引き出したい、この一念で、当センターを開設いたしました。

 私達が高齢者の口腔衛生に関心を持ち、実際に活動を始めたのは昭和61年。その後、平成元年より、独自の寝たきり老人訪問歯科診療を個人レベルで開始し、その後川西市からの委託により、ふれあい歯科診療所において、平成10年5月から高齢者歯科診療・休日歯科応急診療、平成15年から障害者歯科診療を開始し、現在に至っています。

 病により、自発摂食できない「人間の尊厳」が失われた高齢者の増加、また、厚生労働省が「国民の死因で『肺炎』が4位から3位に、特に80才以上で急増」と発表しているように、高齢者の死亡原因の上位に誤嚥性肺炎があること、様々な疾患にデンタルプラークが関与していることなどから、私達歯科医師には、口腔機能の維持と保全による全身管理の一翼を担う責務があると考えます。

 誤嚥性肺炎を予防し、一人でも多くの方が自らの口で食することによるQOL(Quality Of Life)の増進を図るためには、口腔ケアが不可欠です。

 そこで、昨年4月より、一般社団法人TOUCH代表で、大阪大学大学院歯学研究科 高次脳口腔機能学講座 准教授 舘村卓先生を顧問に迎え、川西市歯科医師会地域歯科衛生士グループ“カミングハーモニー”のメンバーと共に、研修会等で知識・技術を研鑽してきましたが、今後は更なるスキルアップを図り、当センター活動の中で体現したいと考えています。

 様々な紆余曲折はありましたが、私達が真摯に目指した当センターの設立には、関係各位、とりわけ川西市には、場所の提供をはじめ、一方ならぬご協力を頂き、深く感謝申し上げます。

 当センターは、先にも述べましたように、「自発摂食」のための口腔機能の改善と「誤嚥性肺炎」の予防を主たる事業として展開しております。運営にあたっては、行政は勿論、医師会、各病院、施設等々、高齢者の医療と生活を現場で見守り支える多方面の皆様方との連携を通じ、避けて通れない高齢化に伴う疾病構造の変化に柔軟に対応していかねばなりません。つきましては、関係各位の更なるご指導ご鞭撻を切にお願いいたします。

 地域の高齢者の心身両面を支えるため、当会会員一同、一層の熱意を持ち、モットーである「H(叡智)」「J(情熱) 」「K(継続する意思) 」を十二分に発揮し、当センターの運営運用にあたっていく所存です。

 最後になりましたが、リスクを持った方々の「自発摂食」が叶った時の誇りに満ちた至福の微笑を求めて、緒についたこの事業の推進に、不退転の決意で臨むことをお約束し、挨拶とさせていただきます。

 

川西市歯科医師会
会長  中川 泰彰

 
 

 

 
 
     
 
 
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