妊娠によるホルモンバランスやつわりによる食生活習慣の変化がお口の中の環境を 悪くし、歯周炎や歯肉炎、むし歯などになりやすくなります。
(1)歯周炎・歯周病 女性ホルモンの増加などの影響で炎症症状がより強く現れるため、歯ぐきが赤く腫れたり、出血しやすくなります。 また、妊娠中の重度の歯周病は、細菌が胎盤を通して赤ちゃんに影響を与え、低体重児出産の確立が高くなると言われています。 (2)むし歯 つわりや間食の増加などのためにお口の清掃が不十分になりがちであったり、女性ホルモンの増加によってだ液の量が減り口の中が乾きやすくなることが原因で、むし歯になりやすくなります。
赤ちゃんの歯は妊娠中にできます。早いものは妊娠初期から作られ始め、 生えてくる歯が本質的に強いか弱いかは、歯ができあがるまでの食事の内容 が大きく影響します。 赤ちゃんの丈夫な歯を作るために、カルシウムをしっかりとりましょう。 合わせて、良質のたんぱく質やビタミン類などの歯を育てる栄養素が不足し ないように、主食・主菜・副菜がそろった栄養バランスのよい食事を心がけ ましょう。