この季節になると、子供の頃を思い出す。
なぜだか、冬にはそれがない。写真も少ない。我が家だけかなあ？
梅雨明けの目をいる太陽光線と、蒼空にわき上がるまぶしく輝く純白の入道雲と、足もとからまとわりつくようにはいのぼる地の熱。
ジージーとミンミンと、いつ終わるのだろう、えんえん続く蝉の声。
暑すぎて遊びに出て行く気も失せて、昼に素麺をすすった後に、ごろりところがるんだが、畳の目が汗ばんだ背中にひっついて、ああ気持ちが悪い。大きなバスタオルを出して改めて寝直す。
冷たいものは飲み過ぎると身体に毒だと言う親に内緒で、カルピスを氷水で割ってついこっそり飲んでしまう。罪悪感を感じる。
でもどうにも止まらない。ああ、なんてカルピスはこんなにおいしいんだろう。 カルピス風呂に氷をいっぱい浮かべて首まで沈み、少し腰を落とせば、キーンと冷えたカルピスが直ぐにゴクゴク飲める天国にいきたいよー。