乳歯のむし歯と歯並び

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乳歯のむし歯と歯並び

乳歯のむし歯が悪い歯並びの原因に

お母さんの中には｢乳歯はどうせ生え変わるのだから・・・｣という人が
意外に多く、乳歯の大切さがまだまだ認識されていないようです。今回は、
乳歯のむし歯がいかに子供たちの成長に悪影響を与えているかについてお話します。

乳歯がひどいむし歯になると、根の部分がいつまでも溶けず、下から生えてくる永久歯は、その根をよけて成長しなければならないので、悪い歯並びになることが多いのです。また、乳歯を抜いたままで放っておいた場合も永久歯は正しい位置に生えることができず、その結果、歯並びを悪くする原因になります。また、正しい発音を覚えるのに歯の役割は大切です。発音をまねながら覚える時期に、歯がなければ空気がもれて、正しくまねることができません。

歯はその大きな役割としてそしゃく機能（物をかむ機能）があり、消化の助けをしています。しかし、もしこの歯がむし歯になって使えなくなると、そしゃく機能が落ちてしまいます。そして、子供たちはつい堅い食物を食べなくなり、偏食の習慣をつけてしまい、やがて栄養のバランスをくずし、健全な体の発育を止めてしまいます。また、かむことがなくなるのであごの発育にも影響します。
このように｢乳歯はどうせ生え変わるのだから構わない歯｣では決してありません。乳歯は子供たちの成長に欠かせない歯です。お母さんの優しい思いやりを、もっと乳歯に分けてあげてください。