最近の学校検診で気づ<ことは子供のあごの発育や歯並びの悪さ、歯肉炎症、歯石沈着とロの中の環境が悪いこと。
軟らかい真っ赤な歯肉の中にまるで温室で育ったような歯がふんわり生えている感じである。
これでは少し硬い食物を食べると、すぐ出血したり、あごがだるくてよくかめない。ロが大きくあけられない。痛みがある。
これも一つの低年齢性咬合病である。
生まれた時から飲みやすい人工乳、ほ乳瓶乳首、加工離乳食と、あごの発育にはあまりにも過保譲になり過ぎて、力強いあごを作り上げるには不十分である。
立派なあごを作るためには母乳を吸い、手作りの離乳食で愛情を持って育ててほしい。 |
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現代の食文化は栄養カロリーや食べやすさを重点に置いた加工食品時代。
自然食品のようによくかまなくても口の中で、すぐ溶けてしまう軟食品ばかりで、かむ努力、そしゃくする力の低下は明らかである。
かんで食べる物、例えば果物、繊維性の多い野菜、加工してない肉、タコやイカなどたくさんある。同じ食物でも料理によっては歯ごたえのある物、そうでない物になる。
栄養やカロリーに満たされた現在の食生活を、もう−度振り返り、よくかんで食べる食品を見直ず必要がある。それが丈夫な歯と健康につながるのだ。
子供の時から健康な歯なら年をとっても、その分だけ健康。検診を受けながら自分の歯で過ごしたいものである。 |
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